エンドロールまで見る価値あり 映画『九龍ジェネリックロマンス』の感想・考察
みなさん、こんにちは。千年鯨です。
今回記すのは映画『九龍ジェネリックロマンス』の感想・考察です。
元々アニメを見ていたのですが、映画もやるとのことだったので気になっていました。
これから映画『九龍ジェネリックロマンス』の良かった点について詳しくご紹介します。
若干ネタバレもあるのでまだ見てない方は先に映画を見るのをおすすめします。
映画『九龍ジェネリックロマンス』の基本情報
映画『九龍ジェネリックロマンス』の基本情報は以下の通りです。
監督:池田千尋
原作:眉月じゅん
主演:吉岡里帆、水上恒司
映画『九龍ジェネリックロマンス』の原作は週刊ヤングジャンプで連載されている漫画です。
鯨井令子役の吉岡里帆、工藤発役の水上恒司のW主演です。
映画『九龍ジェネリックロマンス』のあらすじ
映画『九龍ジェネリックロマンス』のあらすじは以下の通りです。
1.九龍城砦の不動産屋で働いている鯨井令子は先輩である工藤発に好意を抱いているが、なかなか距離が縮まらない
2.なんかうまくいかないなあと思いながらも、様々な店で働く小黒や靴屋を営む楊明などお雄二と楽しく過ごしていた
3.ある日、工藤発と出かけた金魚茶館で彼の恋人と間違えられる他、偶然彼と過去の恋人が写る写真を見つけてしまう。
4.自分そっくりの人がいたこと、そして過去の記憶がないことに気づいた鯨井令子は自分が住んでいる九龍城砦の秘密を知っていくのだった。
映画『九龍ジェネリックロマンス』のロケ地はどこ?
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映画『九龍ジェネリックロマンス』の魅力と言えば、背景ですね。
ごちゃごちゃと乱雑な建物、店の雰囲気はなかなか日本では見られないと思います。
あの独特な雰囲気の建物、映画のロケ地はどこにあるのかと気になったので調べてみました。
本物の九龍城砦はもう取り壊されている、九龍城砦の歴史とは?
クーロンジェネリックロマンスは九龍城砦を舞台とした漫画です。
九龍城砦はかつて香港・九龍の九龍城地区に造られた城塞、またはその跡地に建てられていた巨大なスラム街です。
九龍城砦が作られたのは16世紀末から17世紀初頭頃のこと、当時は明朝時代の軍事要塞として建てられました。
その後、清王朝へと政治が変わり、アヘン戦争の後に香港がイギリスに統治されましたが、九龍城砦は中国(清王朝)の領地として残りました。
それから九龍城砦はイギリス、清朝、香港政庁が統治権を持たない土地こと三不管になったのです。
スラム街となったのは戦後の事、戦前より続いていた国民党と共産党の内戦が激化して、人々は九龍城砦に逃げました。
貧困層やあらゆる密航者などが集まった結果、東洋の魔窟と言われるほど無法地帯と化したのです。
現在の九龍城砦はどうなっている?
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九龍城砦が解体されたのは1994年のこと、それから美しい公園こと九龍寨城公園として整備されました。
中国清朝初期の江南の庭園様式が見られる他、かつての九龍城砦を知ることができる資料館があります。
地元の人たちにとっては憩いの場となっており、公園には無料で入ることができます。
気になった方はふらっと寄ってみるのもいいかもしれません。
映画『九龍ジェネリックロマンス』のロケ地は台湾
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九龍城砦は結局なかったことがわかりましたが、映画『九龍ジェネリックロマンス』はどこで撮影が行われたのかと気になりますよね。
調べてみたところ、台湾で行われたことがわかりました。
どんな場所か調べてみた結果、
・迪化街:台北市大同区に位置する歴史ある問屋街
・華西街観光夜市:台北市萬華区にある有名な夜市で屋台グルメを楽しめる
・果貿社區:高雄市にある団地群、リトル香港とも呼ばれており九龍城みたいな密集した建物が見られる
実際に行ってみたいものですね。グーグルマップのストリートビューで検索してぶらぶらと歩いてみたいものです。
映画『九龍ジェネリックロマンス』の感想
映画『九龍ジェネリックロマンス』は見ていて面白かったですね。
恋にSFにと不思議な世界観はたまりません。
これから詳しい感想を記します。
感想・考察-1 お腹空いている時に見ると大変
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映画『九龍ジェネリックロマンス』の一番の魅力は食べ物がおいしそうということです。
レモンチキン、水餃子などおいしそうな中華料理が出ていて、よだれが出そうでした。
この映画を見たとき、お腹空いていたので食欲との戦いに大変でした。
あと、あのごちゃごちゃとした街の雰囲気もよかったですね。
実写ならではの楽しさを堪能できました。
感想・考察-2 効果音などの使い方がよし
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映画『九龍ジェネリックロマンス』の良さは効果音です。
主人公たちが住む九龍城砦の上に存在しているジェネリックテラ、あれが発しているであろう機械の音が不穏さを出していて面白いですね。
平和な世界とは裏腹に響いているあの音によって、映画の世界に引き込まれたのです。
アニメでは話が進むにつれてじんわりと不穏な空気になっていくのですが、映画では効果音の他に地震という不穏な要素を最初から楽しめるので、じっくりと最後まで引き込まれていきました。
感想・考察-3 爽快感、そしてエンドロール
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映画『九龍ジェネリックロマンス』は謎が謎を呼ぶというちょっとしたミステリー要素があるのですが、最後まで見ると何もかもすっきりとする爽快感があっていいですね。
鯨井玲子と工藤発がそれぞれ自分の悩みや過去に区切りをつけて、九龍城砦から出るシーンはとてもよかったです。
あの爽快感はあの不思議な環境にいたからこそ味わえる特別なものでした。
そして映画のエンドロールでは九龍城砦を出た後の工藤発の日常が描かれており、彼が前を向いて生きているということに安堵しました。
誰かの成長を見守るのはいいものですね。心が動かされました。
まとめ 愛しさと切なさと不思議さがある映画
映画『九龍ジェネリックロマンス』は一度は見るべき映画です。
原作やアニメと比べると登場人物の掘り下げが少ないとかあのキャラがあまり出てこなかったとかあるかもしれませんが、工藤発と鯨井令子の成長物語という点を注目するとよかったなあと思いました。
九龍城砦のあのごちゃごちゃとした雰囲気、おいしそうな食べ物の映像は最高でしたね。
あの不思議な気分を楽しみたい方はぜひ、映画を見てください。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
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