ジャン゠リュック・ゴダールの遺作 映画『シナリオ』の感想

皆さん、こんにちは。千年鯨です。

今回記すのはジャン゠リュック・ゴダールの遺作 映画『シナリオ』です。

たまたま映画ナタリーの記事で作品を知り、興味を持ちました。

これからジャン゠リュック・ゴダールとはどんな人物か、映画『シナリオ』とはどういうものかを記します。

映画『シナリオ』の基本情報

映画『シナリオ』の基本情報は以下の通りです。

監督・脚本・編集:ジャン゠リュック・ゴダール

原題:Scénarios

映画『シナリオ』が撮影されたのは2022年のこと、スイスで居住していたゴダールが安楽死する前日に撮影した遺作です。

2年前から「シナリオ」と題した最後の長編映画企画に取り組んでおりましたが、死の数日前に仕切り直してこの映画『シナリオ』を作り上げました。

ジャン゠リュック・ゴダールとは何者?

https://www.ac-illust.com/

ジャン゠リュック・ゴダールについて私は何も知らなかったので、どんな人物なのか調べてみました。

ジャン゠リュック・ゴダールのプロフィールは以下の通りです。

誕生日1930年12月3日
没日2022年9月13日
出身フランス・パリ
長編映画監督デビュー作勝手にしやがれ(1959年)

ゴダールはフランス映画の巨匠であり、編集技師・映画プロデューサー・映画批評家・撮影監督のほかにも俳優として活動していました。

1950年代に始まった映画運動ことヌーヴェル・ヴァーグの旗手として有名になり、独自のカメラワークなどの手法が評価されるようになりました。

その経緯からゴダールは20世紀の最も重要な映画作家の一人として称賛されるようになったのです。

ゴダールがスイスにて安楽死で人生を終えたのは91歳のこと。

当時、ゴダール体の機能を失う複数の病気に侵されており、自分の意識がはっきりとしている間に決断したいと意思を表明したとのことです。

映画『シナリオ』の感想

https://www.photo-ac.com/

映画『シナリオ』はゴダールの遺書だということで、興味を持ちました。

死に興味を持った小学生3人が孤独な老人と交流をするという小説【夏の庭】を思い出すくらい、好奇心が旺盛になりました。

『シナリオ』を見る前に『はなればなれに』を鑑賞し、ゴダールの表現豊かというか遊び心を学んでいざ映画館へ。

映画『シナリオ』は前半がゴダールの撮影したもの、後半がゴダールのインタビューという二部構成。

前半の内容はゴダールのこれまで撮影した作品がぎゅっとこめられており、一言では表せないすごいものでした

後半のインタビューではゴダールの表現に対するこだわりの強さが出ていて、これが面白い表現をするコツなのかと感じられたものです。

創作者として、自分の人生を終える者としての傑作を鑑賞できて幸運でした。

まとめ 映画『シナリオ』は創作者の心に触れられる

映画『シナリオ』はジャン゠リュック・ゴダールの遺作であり、ゴダールの心やこれまでの歩みを見ることができるものです。

自分が感じる美しさをとことん追求する姿は創作者として一番重要な要素なのではと映画『シナリオ』から感じられました。

自分もゴダールみたいにこれは大切にしたいというものをとことん追求したいですね。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

 

 

 

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