胸糞がじんわり残る 映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の感想・考察

2024年1月11日

みなさん、こんにちは。千年鯨です。

今回記すのは映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』です。

レオナルドディカプリオやロバートデニーロなどの有名俳優が出てたこと、そして内容がアメリカの闇を映したものとのことなので興味持ってみてみました。

見た後にじんわりと胸糞さが残る映画でしたね。

映画で描かれた事件の説明と共に感想・考察を記します。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の基本情報

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の基本情報は以下の通りです。

監督:マーティン・スコセッシ

公開年:2023年

レオナルド・ディカプリオやロバート・デ・ニーロなどらが出演しています。

実際にアメリカであった事件を題材としており、衝撃的な内容でしたね。

題材となった事件はアメリカでは忘れ去られていたとのことです。

上映時間は3時間半でしたが、続きが気になって最初から最後までじっくりと見られました。

快挙! リリー・グラッドストーンがゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を受賞!

2024年に開催された第81回ゴールデン・グローブ賞にて、映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のモリー役を演じていたリリー・グラッドストーンがドラマ部門の主演女優賞を受賞しました。

おめでとうございます。

先住民女性としての受賞は初で歴史的快挙とのことです。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のあらすじ

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のあらすじは以下の通りです。

1.時は1920年代、先住民族であるオセージ族は石油を発見したことがきっかけで裕福な暮らしをしていた。

2.そこに白人たちは目をつけてあれこれと策を練って金を取り入ろうと実行する。

3.その状況下、戦争(多分第一次世界大戦)からの帰還者であるアーネストは叔父を頼ってオクラハマにやってきた

4.叔父の言いつけを守って生活をしていたアーネストはオセージ族のモリーと仲良くなったが、次第に叔父とモリーの板挟みになってしまう……。

オセージ族連続怪死事件とは?

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映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で取り上げられたオセージ族連続怪死事件とはどんな事件だったのか気になったので調べてみました。

オセージ族連続怪死事件の概要

オセージ族連続怪死事件を簡単に説明すると以下の通りです。

1.石油によって豊かな暮らしをしていたオセージ族に、当時の世間は金銭管理をする能力がないなど否定的な考えを持っていた

2.世間の声からオセージ族には白人の後見人を設定するという政策を立てることになり、白人たちがあの手この手で金を得ようと行動する

3.その行動は結婚から殺人事件へと発展し、たくさんのオセージ族が犠〇となった

未解決な部分や今でも問題は続いている

あらゆる不可解なオセージ族の方たちの死が続いたのですが、警察に訴えてもろくな捜査が行われませんでした。

そこでオセージ族たちは政府に訴えに出たのです。

その結果、FBIの全身である捜査局が現地で秘密裏に捜査を開始しました。

捜査局の働きのおかげで犯人の証拠を次々と挙げて裁判へ。

犯人にはそれぞれ判決が下されたのですが、証拠不十分な事件もあったりして大抵の事件は未解決と言われています。

また、この事件の影響は今でも続いているとのことです。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の感想・考察

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を見終わったときに感じたのはじんわりと広がる胸糞さです。

あの胸糞悪さはなかなか味わえないものですね。

どの点が衝撃的だったのか、これから具体的にご紹介します。

感想・考察-1 日常に深くなじむ悪意

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先住民たちの利益に寄生しようとか、自分たちは金を受け取るのは当然という気持ちがビシバシと映画に漂ってました。

主人公アーネストが友達と遊び感覚で強盗する場面とか、叔父ヘイルが慈善事業をしながらも裏ではこんなことをしていたなどの場面はド肝を抜かれました。

ロバート・デ・ニーロの善人を装う悪人の演技にはびびりましたね

うわー、なんて悪くて怖い男なんだと恐怖に震えたものです。

感想・考察-2 利益か、愛か

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映画で一番大事な要になるのはアーネストの行動ですね。

家族と叔父の板挟みとなってしまし、事件を起こしてしまうのです。

社会経験のない主人公アーネストは叔父に従って生きる方法を模索しますが、その過程でモリーに出会って家族になるという幸せを得ました。

罪を重ねながらも愛する家族と一緒にいるアーネストの行く末には歯がゆい気持ちになりました。

叔父の言いなりになったのは仕方ないところがあるかもしれないと思います。

戦争から帰ってきたばかりだし、叔父よりは社会的地位が低いことなどを考えると叔父のやることはおかしいと気づきにくいかもしれません。

感想・考察-3 モリーの視線

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私が一番印象に残ったのはモリーの視線ですね。

主人公アーネストは三人目の子供が亡くなったことによって、叔父ヘイルの罪を証言すると決意しました。

アーネストは久しぶりに葬儀で家族に対面して三人目の子供を見送ったのですが、その時のモリーの視線が物語っているような気がしました

あの視線には家族を失った痛み、ようやくわかった?とかそういうのを感じられましたね。

子供の死に涙している愛する夫がまさか自分の家族の死の要因だったなんてと、モリーの心境は穏やかではなかったはず。

それを考えるとモリーを演じていたリリー・グラッドストーンの演技、視線にはびびっと来ました。

まとめ 忘れてはならないアメリカの昔話 

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』では実際にあった出来事が取り上げられており、そんなことがあったなんて知らなかったと衝撃的でした。

金と権力に命が失われていく光景、悪いことだとは思わない人々に恐怖でしたね。

なんとも言えない胸糞悪さが心にずっしとりのしかかりました。

最後まで読んでいただきまことにありがとうございます。